施餓鬼会
今回も、町内の出来事についてお話しします。
私の店がある恵美須之町には、お寺が3つあります。北から順に、空也寺、乗願寺、そして永養寺です。この3つのお寺では、年に一度、合同の法要が行われています。今年は11月中旬、永養寺で執り行われました。
以前は春と秋に「彼岸会」という形で法要が行われていましたが、長年住んでいた方々が町を離れ、マンションやテナントが増えてきたこともあり、現在は秋の「施餓鬼会」だけになっています。この法要は、先祖供養だけでなく、すべての生き物の霊を慰め、さらには自らの幸福と長寿を祈るものです。
前回の法要の際は、町会長を務めていたときに母がそばにいてくれたので、何かと教えてもらい、大きな失敗はありませんでした。しかし、今回は母の一周忌の年忌法要も重なっており、私一人でお供え物や粗供養を準備したところ、お寺の方からの指示があったにもかかわらず、熨斗の文字が逆になってしまいました。
粗供養とお供えの熨斗が間違っていたのです。同じように年忌法要を迎えた方が数名いらっしゃったので、その中で間違いが目立ってしまい、恥ずかしさが倍増しました。
本来なら、私が教える側になっているはずの年齢なのに、情けない気持ちでいっぱいです。今回は、50回忌を迎えた方もいらっしゃり、この町内会がこれからどのように変わっていくのか、しみじみと考えさせられました。
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