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会員店の喫茶室

宝くじ

2025年12月21日。
今日は「一粒万倍日」に「天赦日」「天恩日」が重なるという、
どうやら暦の上ではかなり縁起のいい日らしいです。

そんなことを知ってか知らずか、
今日は久しぶりに子どもと一緒に年末の買い物へ出かけました。
なかなか二人でゆっくり買い物をする機会がなく、
それだけで少し特別な時間です。

買い物の途中、宝くじ売り場の前を通りました。
派手な看板に足を止めたのは、間違いなく私のほう。
子どもは何が当たるのかもよく分かっていない様子で、
「なに買うん?」と、ただ興味津々。

「今日はな、運のええ日らしいねん」
そう言い訳をしながら、気がつけば宝くじを手にしていました。
縁起の良さに背中を押されたのか、
それとも“ちょっとした夢”を買っただけなのか。

昔は年末になると、決まったように年末ジャンボを買っていました。
大きく当たったことは一度もありません。
それでも「当たったら何しよか」と話す時間は、
今思えば、それ自体が楽しい年末行事だった気がします。

店に戻り、子どもを乗せて車を出そうとしたとき、
ふと目に入った言葉がありました。

「幸運は偶然には来ない。努力の末に来るものだと思う。」

宝くじよりも、
こうして一緒に出かけて、話して、笑って過ごす時間こそが、
もう十分すぎるほどの“当たり”なのかもしれません。

とはいえ、努力は大事。
来年も、コツコツと。

三密堂書店
森下正巳

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