思い出のお地蔵さん
夏が過ぎ、町内のお地蔵さんを掃除する当番が回ってきた。
2年前は妻に掃除してもらった。更にその前は母だった。
この歳になって初めて掃除をしたが、
はたきで埃をはたいていたら地蔵盆のいろいろな思い出がよみがえってきた。
子供のころはこのお地蔵さんの前で数珠回しをしたり、ボードゲームをして遊んでいた。
それだけ町内には子供が多く賑やかだった。
お年を召した方々も椅子に座りながら昔話をしておられた。
町内の子どもらで行灯に絵をかいて飾ったこともある。
昔は夏の大きなイベントの一つだったのに、大人になってからは町内の役が回ってきたときだけに行く程度になった。
いや、それでも子どもが生まれると名前を入れた赤(女の子)や
白(男の子)の提灯をつくってお地蔵さんの前に飾ってもらったなあ。
全然意識したことはなかったけど、こんなにお世話になっていたなんて。
お地蔵さんはこれからも私らを見守り続けるのだろう。
三密堂